釧路は港から水揚げされる新鮮な魚介を中心に食べ物がおいしい街です。市内の飲食店に行ってみると、釧路らしいメニューの傍らに「福司（ふくつかさ）」という日本酒が並んでいます。ほとんどのお店に置いてあるといっても過言ではないこのお酒、釧路の人々に愛される、釧路唯一の地酒なんです。

刺身や寿司、焼き魚やつぶ貝など、釧路の魚介料理とよく合う福司の日本酒

「福を司る」という日本古来の縁起の特徴から名付けられた福司は、淡麗辛口でキリリとおいしく、北海道の食材や釧路の魚介料理と実によく合います。そのおいしさを司るのは、原材料へのこだわり。主に北海道産のお米と、自然豊かな道東の伏流水を仕込み水として使用し、この土地だからできる酒造りを大正時代から続けてきました。

醗酵を終えたもろみを圧搾機にかけて絞り、清酒と酒粕に分離する

絞った新酒はろ過や殺菌を経て貯蔵し、味に丸みとふくらみが生まれる

2018年4月の蔵開きには、朝10時のオープン前から多くの人が酒蔵を訪れた

毎年、4月中旬頃に行われる蔵開きには、この日にしか買えない「たれ口酒」や酒粕、甘酒、めったに見られない酒蔵の見学をお目当てに、釧路周辺から大勢の人が集まって長蛇の列をつくります。お酒が飲める老若男女は、みんな福司が大好き。今や釧路の春には欠かせない名物イベントになっています。

Kushiro is a delicious food centering on fresh seafood being landing from the port. When I go to a restaurant in the city, there are sake called "Fukutsukasa" beside Kushiro's menu. It is no exaggeration to say that it is placed in most shops It is the only local sake in Kushiro, loved by people in Kushiro.