近年、人気が急上昇!野鳥界のアイドルとも言えるシマエナガが、釧路市街地の春採湖で見られるのをご存じですか?シマエナガとは「エナガ」という鳥の亜種で、スズメ目エナガ科エナガ属の小さな鳥です。「エナガ」とは「枝が長い」という意味で、黒くて長い尾っぽがあり、真っ白な体と愛くるしい顔、羽の茶色い模様が特徴的です。
国内では北海道のみに生息する貴重なシマエナガですが、実は春採湖周辺には割と普通にいます。しかし、シマエナガを認識して、見つけている人は地元でもほとんどいません。当方は野鳥の専門家ではありませんが、2~3年前に形状を認識してから、シマエナガを普通に見られるようになりました。あくまで個人的なデータですが、春採湖周辺におけるシマエナガの見つけ方を教えます。
■一羽よりも何羽かでいる
more than one
シマエナガは何羽かの群れで、高い木と木の間を動くことが多いです。また、同じような大きさ・形の野鳥と一緒にいることもあります。頭の黒いシジュウカラを見つけたら、一緒にシマエナガがいたことが何回かありました。まずは小さな鳥の群れを注意して見てください。
■想像よりも小さくて素早い
small and quick
メディアの写真で見るシマエナガは、丸くてモフモフしていますが、これは冬場に見られる姿です。実際は、スズメより一回りか二回り小さく、冬以外は細くシュッとしていることもあります。白い体よりも、黒くて長い尾と茶色い羽根を目印に見分けましょう。
鳴き声は「チチチチ…」と小さな声。写真だけだとのんびりとしたイメージを持ちますが、実際はかなり素早い動きで、木と木、枝と枝を移動します。あまりじっとしていないので見逃しやすいです。
■雪が降った後に見られる
seen after it snows
「雪の妖精」という愛称を持つシマエナガですが、それはまんざらでもなく、雪が降った後によく見られます。これは、他の野鳥にも言えることで、雪が降った後は樹木の下側まで鳥が降りてきます。シマエナガを見るなら冬場がおすすめです。
■写真を撮るなら望遠レンズが必要
Requires a telephoto lens
前述の通り、シマエナガは小さくて素早いので、写真をちゃんと撮りたかったら300mm以上の望遠レンズが必要です。実際のところ春採湖周辺では、バズーカ砲のような望遠レンズのカメラを持った人たちがシャッターチャンスを狙っています。

肉眼でシマエナガを見つけたときの感動は、何ものにも代えられません。まして、可愛い姿を自分のカメラに収められたら…。こうして、シマエナガの虜になっていく人が増えていくのです。あなたも釧路の春採湖でシマエナガに会いませんか?