釧路の夕日がきれいな理由

Reasons for beautiful sunsets in Kushiro
2019.09.20 自然

名所・幣舞橋(ぬさまいばし)から眺める夕日は「世界三大夕日」(バリ、マニラ、そして釧路)に選ばれるほどの絶景ですが、幣舞橋に限らず釧路で見る夕日はとてもきれいです。特に空気が澄んだ秋~冬は晴天の日が多く、夕日を楽しむ格好の季節となります。どうして釧路の夕日はこんなにきれいなのか、それには理由があるのです。

 


きれいなオレンジ色の夕日が沈んだ後に、多彩な空の色の「マジックアワー」が訪れる

 

■釧路の緯度が高いこと
The latitude of Kushiro is high
釧路の緯度は北緯43度。緯度が高いと夕日の入射角度が深くなって、きれいなオレンジ色の夕日が見られるそうです。当然のごとく夕焼け空も美しく、夕日が沈んだ直後の「マジックアワー」と呼ばれる時間帯には青や紫、ピンクなど多彩な空の色が見られます。

 


釧路市街地にある春採湖からの夕日。釧路出身の建築家・毛綱毅曠(もづなきこう)による釧路市立博物館の建物が映える

 

■晴れ間の続く太平洋側気候であること
The climate on the Pacific Ocean side is sunny
釧路と言えば霧のイメージもありますが、通年ではスカッと晴れた青空の日が多いです。日中よく晴れるからこそ、夕暮れにはきれいな夕日が見られます。特に秋~冬は日照率が高くなり、湿度が低くなることから、一段と夕日がきれいに見えます。

 


これが「世界三大夕日」に選ばれる幣舞橋からの夕日。まるで異国の風景のように美しい

 

■海に向かって夕日が落ちること
The sunset falls towards the sea
釧路湿原を蛇行しながら流れる釧路川の河口付近は西側に大きく折れ曲がり、川から海に向かって夕日が落ちるように見えます。絶好のロケーションである幣舞橋付近では、釧路川河口延長線上にきれいな夕日を見ることができます。

 


特徴的な灯台型の展望台がある米町公園も夕日がきれいに見える場所

 
■空が広く、建造物が美しいこと
The sky is wide and the building is beautiful
釧路には10階以上のビルがほとんどなく、住宅も本州のように密集していません。近くに大きな山もないことから視界が開け、空が広く見えます。また、夕日スポットの幣舞橋をはじめ、釧路市立博物館、米町公園、仏舎利塔など、他にはない美しい建造物が夕日に映えます。

 


釧路市街地と仏舎利塔のシルエットが影絵のように見える「マジックアワー」

 

釧路に来たらこんなにきれいな夕日の写真を普通に撮ることができます。真っ赤な色は、釧路湿原の水蒸気も関係しているとのこと。毎回違って毎回美しい釧路の夕日を、ぜひその目で確かめてみてください。

 
The sunset seen from the famous Nusamai Bridge is one of the best views in the world, “Bali, Manila, and Kushiro”. In particular, autumn and winter, when the air is clear, have many sunny days and it is a perfect season to enjoy the sunset. There is a reason why the sunset in Kushiro is so beautiful.

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