釧路市内には「鳥取」という地名の場所があり、お城のような建物が境内にそびえ立つ「鳥取神社」があります。釧路なのに鳥取？ 神社なのにお城？ そんな素朴な疑問に迫ってみました。

 
明治17～18年に鳥取県の藩士族105戸が釧路に移住して、現在の「鳥取」という地名の場所に「鳥取村」を作りました。

 
明治24年、鳥取県からの移住者総意のもとで創建されたのが「鳥取神社」です。島根県の出雲大社より御祭神「大国主大神」の御分霊を拝請して創祀されました。大正6年に現在の場所に神社が移り、現社殿は昭和49年の御造営によるものだそうです。

 
昭和59年に「鳥取移住100年」を記念して、神社の境内に建物を造ることになります。それが、お城の形をした「鳥取百年館」です。移住者の故郷・鳥取県に石垣が残る山城「鳥取城」のイメージを復元し、鉄筋コンクリート3階建ての展示記念館を築き上げました。

 
館内には、士族移住者が故郷から持参した当時の生活道具や、鳥取市寄贈の甲冑、鳥取藩池田家の家宝など、貴重な品々が展示されています。入場料は無料で、意外と楽しめる場所です。

 
鳥取神社では、年間を通して様々な祭事やイベントが行われています。特に9月中旬に開催される例大祭の「全国釧路女相撲大会」は、東京から芸能人も参加して、テレビやマスコミにも取り上げられる人気イベントです。

 
平成3年には三笠宮寛仁親王殿下、同妃信子殿下が正式参拝された、普段は厳かな静寂さを保つ癒しの空間。縁結び、文化知識、商業経済、漁業などに福をもたらすパワースポットとしても知られる「釧路の鳥取神社」に、あなたも足を運んでみてはいかがですか？

 
There is a place named “Tottori” in Kushiro City, and there is “Tottori Shrine” where a building like a castle towers on the grounds. Tottori even though it is Kushiro? A shrine but a castle? I tried to approach such a simple question.