港町・釧路が実は坂の多い街ということは意外と知られていません。名所・幣舞橋(ぬさまいばし)から釧路市生涯学習センター(通称まなぼっと)に上る「出世坂」をはじめ、坂道マニアで有名なタモリさんが好きそうな味わい深い坂が、高低差の多い東部地区を中心にずらりと揃っています。
出世坂
Shussezaka
幣舞橋(ぬさまいばし)から釧路市生涯学習センター(通称まなぼっと)に上る坂。「支庁裏の坂」「地獄坂」「おサヨの坂」などの呼び名を経て、大正時代に旧制釧路中学校ができて通学路となり、「出世坂」と呼ばれるようになったそうです。けっこう急な坂で、出世の道の厳しさを感じます。
相生坂
Aioizaka
その名の通り、南大通と浦見町を結ぶ2つの坂が合流する坂。1957年に公開された釧路を舞台にした映画「挽歌」のロケ地になり「挽歌坂」とも呼ばれていたそうです。看板のある坂の合流地点からの景色が素晴らしい。
舟見坂
Hunamizaka
明治・大正時代、釧路のメインストリートだった南大通から休み坂を上った中腹にある細い坂。その名の通り、この坂の上から船が停まる釧路港が見えます。
武富私道(武富小路)
Taketomishido
南大通と休み坂を結ぶ細い坂。明治時代に佐賀出身の商人・武富家が整備した道とのことです。夏から秋は道端に咲くコスモスがきれい。
仏舎利塔通
Butsusharitodori
城山の高台にある仏舎利塔の横の坂。昭和34年、日本で3番目の仏舎利塔が釧路のこの場所にできました。今や釧路の風景のひとつになっています。
月見坂
Tsukimizaka
竹老園東家総本店の近く、釧路で一番急と言われる坂。春採湖を眼下に、ここを車で下るとジェットコースターのようにスリリング。表示板の文字が薄すぎます。
ひぶな坂
Hibunazaka
春採湖から六花亭春採店を通る大きく湾曲した長い坂。その名の由来は、春採湖に生息する国の天然記念物に指定された「ひぶな」からのようです。坂の上から春採湖が一望できるビュースポットであるとともに、漫画「頭文字D」に出てきそうなドライバー泣かせの坂道とも言えます。
釧路の坂の上は景色の良いところや名所の周辺が多く、坂道マニアでなくても充分に楽しめます。観光の際にはぜひ一度訪れてみてください!
It is surprisingly not known that the port town Kushiro is actually a city with many slopes. Tasteful slopes that Tamori who is famous for slope enthusiasts, such as “Shussezaka” climbing to Manabot from the famous Nusamai Bridge, are lined up mainly in the eastern district where there are many height differences.
MAP左から武富私道(武富小路)、舟見坂、相生坂、出世坂、月見坂、仏舎利塔通、ひぶな坂